November 27, 2017
ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社(東京都港区、代表取締役社長ジェイ・ウォン、以下ノキア)と株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(以下、エネコム)は、互換性接続試験の成功を受け、日本において初めて、G.fastを日本国内仕様のVDSLと同一ネットワーク上に導入できることを確認しました。これにより2020年のグローバルスポーツイベントに向けて必要となる高速ブロードバンド化が可能となります。G.fastを導入することで、8K放送など広帯域を必要とするアプリケーションの提供が可能となり、将来的には最大10Gbpsまでの速度を提供するXG-FASTの展開もできるようになります。
日本で展開されている既存VDSLの多くが製造中止を予定しているとの情報等があるため、VDSLを提供している事業者は、集合住宅にブロードバンドサービスを提供することが困難と想定されます。ノキアは、日本国内仕様のVDSLとG.fastシステム間の互換性接続を提供する唯一のベンダーとして先月エネコムと共同でフィールドトライアルを実施し、互換性接続に成功しました。これにより、ノキアのG.fastを用いて、スムーズかつ低コストで、超高速ブロードバンドへ移行することができるようになります。
ノキアの技術を使うと、VDSLの宅内装置(Customer Premise Equipment (CPE))をそのまま使い続けることができます。G.fastのCPEへの置き換えは、ユーザー の超高速ブロードバンドニーズに即して実施することが可能です。
ノキア固定アクセスネットワーク事業 アジア太平洋・日本地域の責任者 サング・シューレイ(Sang Xulei)は次のように述べています「エネコム様とは長くパートナーシップを結んでいます。ノキアのG.fastを導入いただくことで、より優れたブロードバンドサービスを提供し、エネコム様のお客様 満足度を向上できると自信を持っています。G.fastは短かい距離に対し光ファイバーと同等の速度を提供できるため、本技術を選択するお客様は増えつつあります。また、G.fastでは既存のメタルインフラを使用するため、事業者は投資を抑えられます。エネコム様はG.fastを最初に導入する事業者である、というメリットがあります。集合住宅に対して現在提供されている標準的なインターネットよりも高速な1Gbpsというブロードバンドサービスをコスト効率よく提供することで、新規顧客を呼び込むことができるのです。」
Overview of products to be deployed:
- ノキアのG.fast は、ラスト数百メートルの電話線を活用して宅内へ繋ぎ込み、上下合計速度1Gbpsを実現します。
* VDSLは超高ビットレートデジタル加入者線(Very-high-bit-rate Digital Subscriber Line)技術の略であり、 従来のADSL(非対称デジタル加入者線:Asymmetric Digital Subscriber Line ) 技術に比べより早いインターネット速度を提供する技術です。
Did you know?
- G.fastはノキアベル研究所のベクタリング技術を使っており、本ベクタリング技術はサービスプロバイダーやエンドユーザに最大のビットレートを提供することを可能にします。
■ エネコムについて
エネコムは、主に中国地域を事業基盤として、地域に根差した情報通信事業(電気通信事業と情報処理事業)を展開しています。また、平成28年12月に、EneWings広島データセンターのサービスを開始しました。詳細は、www.enecom.co.jp/ をご覧ください。
EneWingsデータセンターの詳細は、www.enecom.co.jp/business/enewings/data_center/index.html
ノキアについて
ノキアは、世界をつなぐ技術を開発しています。ノキア ベル研究所のイノベーションを基盤として、通信事業者、政府機関、グローバル企業、そして一般消費者に、最も洗練された包括的な製品、サービス、ライセンスを提供しています。
5GやIoT(モノのインターネット)の通信インフラから、デジタルヘルスなどの新たなアプリケーションの分野において、私たち人間の可能性を広げ、生活をより豊かにするための将来の技術開発を推進しています。https://www.nokia.com