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KDDI、高速インターネットサービス「auひかりマンション」に、ノキアのG.fastギガビットソリューションを採用

  • KDDIはノキアのfastギガビットソリューションを導入し、「auひかりマンション タイプG」サービスの提供を開始
  • ノキアfastは、日本国内で使用されているVDSLシステムと相互接続が可能な業界唯一のソリューション 
  • KDDIはノキアのソリューションを採用することで、VDSLからfastへの経済的なマイグレーションを実現し、上り下り合計最大830Mbpsの高速インターネットサービスを低価格で提供

February 04, 2019

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日本・東京- 日本を代表する通信事業者の1社であるKDDIは、高速インターネットサービスをマンション加入者にも提供するために、ノキアのG.fastソリューションを採用しました。ノキアのソリューションを利用することで、マンション建物内に新たに光ファイバを敷設することなく、既設の電話線を使って上り下り合計最大830Mbpsのサービスを提供できるようになりました。

 

日本の通信事業者は、マンション居住者の高速インターネットのニーズに応えるために、光ファイバもしくは既設の電話回線が活用できる集合住宅においてはG.fastのような新しいテクノロジーを利用しています。ノキアのG.fastソリューションは、ノキアベル研究所によって開発されたベクタリング技術によって、電話線間の信号干渉によって生じる速度劣化を効果的に抑えてギガビット通信を実現しているほか、導入済みのVDSLシステムに影響がないよう配慮されて設計されています。これにより、既存のVDSLシステムへの影響を最小限に抑えつつ、CPE(加入者宅内装置)を入れ替えるだけで、通信事業者はギガビットクラスの高速インターネットサービスの提供が可能になります。

KDDIはノキアのG.fastソリューションを導入し、「auひかりマンション タイプG」の提供を開始しました。

Broadband Trendsの主席アナリストのテレサ・マストランジェロ(Teresa Mastrangeloは、次のように述べました。

事業者が集合住宅向けのギガビットクラスのブロードバンドサービスの提供を迫られた際、FTTHの導入を試みると建物の形態やアクセスといった課題に直面するため、FTTH導入により発生する課題を回避できるG.fast技術を選択することが多々あります。とはいえ、日本においては日本独自のVDSLシステムや仕様が使用されており、日本市場でG.fastを導入するのは光ファイバ導入と同様、容易ではありません。ノキアはグローバルおよび日本独自のVDSL仕様の両方をサポートする数少ないベンダーとして、G.fastのメリットを活かしつつ、サービス断を最小限に抑えながらKDDIのネットワークの拡張とマイグレーションを可能にしました。KDDIのG.fast展開は、ブロードバンドの更なる高速化を望むお客様のニーズを、G.fastの技術がいかに迅速に実現可能にするかを示す、よい事例です。

 

 

KDDI理事・ネットワーク技術本部長の斎藤重成氏は、次のように述べました。

auひかりでは、すでにFTTHで10Gbpsインターネットサービスをお客様に提供していますが、光ファイバ敷設が困難なマンションでは100Mbpsサービスを提供するにとどまっていました。NOKIAのG.fastソリューションを採用することで、既存の100Mbpsサービスと新たな高速サービスを1台のDPU(集約装置)で収容できるため、お客さまの高速インターネットのニーズに対して柔軟かつ経済的に応えることができるようになりました。今回の導入はNOKIAとの長い協力関係で実現したものであり、今後も通信技術革新を提供し続けるための長期的なパートナーです。

 

ノキアの固定ネットワークビジネスグループのプレジデントであるサンディ・モトレー(Sandy Motley)は、次のように述べました。

新たな超高速ウルトラブロードバンドサービスを迅速に展開したいと望む通信事業者は、光ファイバとメタルカッパーの両方のテクノロジーを最大限に活用するようなマルチテクノロジー戦略を採用することがますます多くなりました。これは、従来のFTTHソリューションの提供が難しい集合住宅のケースで特に顕著です。当社は、光ファイバのような速度で加入者のブロードバンドサービスの利便性を向上させることのできるG.fastソリューションを展開するために、KDDI様と連携できることを大変光栄に思っています。

 

知っていましたか

  • ノキアは、G.fastと、日本固有のVDSLテクノロジー間の下位互換性インターオペラビリティを提供できる唯一のベンダーです。
  • ノキアのG.fastソリューションは、日本の仕様や環境要件をすべて満たしています。
  • 日本では、FTTH/FTTBサービスを利用している世帯が3,000万世帯以上あり、うち約900万世帯が集合住宅MDU(集合住宅)の居住者です。 

日本には、より高速なブロードバンドの需要に対応するためには、G.fastにマイグレーションする必要のあるVDLS2ユーザが約500-600万人います。 

  • 日本独自のVDSLシステムから、世界標準のG.fastシステムにマイグレーションすることで、将来、例えば212 MHzを使った2 Gbpsといった、これまで以上に高速スピードで配信可能な、最先端のネットワークが提供されることになります。  

 

ノキアについて

ノキアは、世界をつなぐ技術を開発しています。ノキア ベル研究所のイノベーションを基盤として、通信事業者、政府機関、グローバル企業、そして一般消費者に、最も洗練された包括的な製品、サービス、ライセンスを提供しています。

私たちは、高度なビジネス倫理・規範に基づき、社会的意義があり、高品質で、インテグリティを守る技術を開発しています。ノキアは、私たち人間の体感を向上させる5GやIoT (モノのインターネット) の通信インフラを実現します。