メインコンテンツに移動

ノキア、世界最速の5Gを達成

  • 商用の5Gのソフトウェアとハードウェアを使った通信速度テストで、4.7Gbpsを記録
  • 4Gと5Gの同時接続による世界最高速度を達成

2020年5月19日

エスポー(フィンランド) – ノキアは本日、米・テキサス州ダラスで、5GのOTA(Over the Air)ネットワークテストにおいて世界最速速度を達成したことを発表しました。5Gの商用ミリ波帯である800MHzと、4Gと5Gのデュアル接続技術を利用して、米国の主要キャリアの商用ネットワークで使われている基地局で行われたテストで、最大4.7Gbpsの5G速度を達成しました。このソリューションによって、他に類を見ないモバイル・ブロードバンド速度を加入者に提供できるだけではなく、ミッション・クリティカルな用途で使われるネットワーク・スライシングなど、遅延にシビアなさまざまな産業用のサービスを通信事業者が提供できるようになります。

今回達成された速度は、ノキアのAirScaleソリューションのデュアル接続の技術を使用して、28GHzと39GHzの帯域で、8つの100MHzのミリ波帯を組み合わせ、5Gの800MHzと4Gの40MHzのそれぞれの帯域幅を使って達成することができました。デュアル接続は、デバイスを4Gと5Gのネットワークに同時に接続し、両方の無線インターフェース技術を介してデータを送受信できるようにするものです。これは、デバイスが4Gや5Gだけに接続する場合よりも速い通信速度が達成できることを意味します。今回の速度は5Gのクラウドベース(vRAN)と従来のベースバンドの両方を使って達成されました。

ノキアのAirScale無線アクセスソリューションは、業界をリードする商用のエンドツーエンドの5Gソリューションで、これにより、世界中の通信事業者が5Gの周波数を十分に活用できるようになります。同一の無線アクセス機器ですべてのエアインタフェースの機能を実現することにより、大容量化、市場をリードする低遅延、そして接続性を実現します。

LightCounting Market Research社のチーフアナリストであるステファン・テラル氏は次のように述べています。「今回の成果は重要なもので、細部まで状況を深く理解し、優秀で頭脳明晰なチームの徹底的な仕事ぶりが反映されています。言い換えれば、8つのミリ波帯のキャリアアグリゲーションは、商用の5Gを真に実現するだけでなく、将来のテラヘルツ波の利用への道を切り開き、マッシブMIMOとO-RAN以上ものが存在することを示しました。

ノキアのモバイルネットワークの責任者であるトンミ・ウイットは次のように述べています。今回の成果は、特に接続性と容量が非常に重要な時期において、米国における5Gサービス開発の重要な出来事になりました。今回の成果によって、弊社のグローバルなエンドツーエンドのポートフォリオに対する通信事業者の信頼を獲得し、弊社が最良の5Gサービスを利用者にお届けできる状況が示されました。弊社は既にミリ波をアメリカの大手携帯電話会社すべてに供給しており、今後も彼らと密接に協力していくことを楽しみにしています。

資料

ウェブサイト:Nokia AirScale(英語)

ノキアについて

ノキアは、世界をつなぐ技術を創造します。世界中で利用可能なネットワーク装置、ソフトウェア、サービス、ライセンス、これらすべてを提供できるのはノキアだけです。受賞歴のあるノキアベル研究所によるイノベーションへの取り組みにより、ノキアは5Gネットワークの開発と導入をリードしています。

ノキアの通信サービスプロバイダの顧客は、当社の無線ネットワークで61億以上の加入者にサービスを提供しており、ノキアの企業顧客は世界中で1,300以上の産業用ネットワークを展開しています。最も厳しい倫理基準を堅持し、人々の生活、仕事、コミュニケーションの方法を変革します。最新情報については、www.nokia.comでご覧いただくか、Twitterで@nokiaをフォローしてください。

メディアに関するお問い合わせ:
ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社
マーケティング&コーポレートアフェアーズ
小美濃 貴行
TEL: 03-5474-6400(代表)