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ノキア、エンタープライズ顧客向けに初の商用5Gスタンドアロン(SA)自営用無線ネットワークソリューションを発表

  • 世界中で180社を超えるお客様の自営用無線ネットワークの基盤を構築
  • 高性能の産業用のユースケースの検証と、エコシステム開発のための5Gへのエントリーポイントをダイレクトに提供
  • Sandvik社、フィンランドのタンペレにある試験鉱山に5G SA自営用ネットワークを導入
  • Nokia 4.9G/LTE自営用無線のポートフォリオ拡張可能

2020年7月21日

エスポー(フィンランド) – 本日、ノキアは、新しい5G SAの産業用グレードの自営用無線ネットワーキングソリューションを全世界で商業展開したことを発表しました。これにより、最も要求の厳しい産業用および製造用のユースケースのニーズを満たすようなロードマップが提供されます。

5G SAの導入により、ノキアは、市場で最も包括的なE2Eのハイパフォーマンスな4.9G/LTEおよび5Gの自営用無線ネットワークソリューションを提供します。

ノキア・エンタープライズのプレジデントであるラガヴ・サーガルは、次のように述べています。「5G SAの導入により、世界クラスの自営用無線ソリューションのラインアップで、エンタープライズのお客様に対する新標準を確立し、エントリーポイントや接続性の要件に関係なく、デジタル化のニーズを満たすことができます。

自営用無線の接続は、お客様が長期的なデジタルトランスフォーメーションの目標を実現するうえで中心的な役割を果たします。5G SAを提供することで、自動車製造のような最も要求の厳しい用途においてデジタル化を加速する道を切り開きます。このような用途では、クラウド、ロボット、および自律的な機械操作によって、信頼性の高い低遅延と高通信速度が非常に重要な要求となります。」

5G SA自営用無線ソリューションの開発を通じて、ノキアは2020年の第1四半期以来、顧客およびモバイル事業者パートナーとフィールドテストを実施してきました。  ノキアは、企業向けの自営用無線に関して全世界で180社以上の顧客を持ち、そのうち30社以上は5Gを契約しています。ノキアは最近、ドイツ鉄道ルフトハンザ・テクニークおよびトヨタプロダクションエンジニアリングといった会社に対して5Gの自営用無線を導入することを発表しました。

ノキアの新しい5G SAソリューションにより、エンタープライズのお客様は、自動化を有効にできるコンパクトなプラグアンドプレイシステムであるNokia Digital Automation Cloudを導入するか、Nokia Modular Private Wirelessを使用してネットワークをさらにカスタマイズするか、どちらかを選択できます。

本日、ノキアは、Sandvik Mining and Rock Technology社がフィンランドのタンペレに所有する試験鉱山に、ノキアの5G SAの自営用無線ネットワークを導入すると発表しました。

Sandvik Mining and Rock Technology社のRock Drills and Technologies部門のプレジデントであるパトリック・マーフィー氏は、次のように述べています。「Nokia Digital Automation Cloudにノキアの5G SA自営用無線ネットワークを導入することで、タンペレの試験鉱山でまったく新しい種類の画期的な能力を示すことができます。

ノキアはお客様と協力して、お客様の業務のデジタル化に向けてテクノロジーを活用できるようサポートし、5Gの導入により、ロボティクス、リモート業務および自動化業務、全車輛の自動化、アナリティクス、および安全性の向上といった新たな機会への扉が開かれます。このように、採鉱のデジタル・トランスフォーメーションのブレークスルーを実現します。

ノキア・エンタープライズのプレジデントであるラガヴ・サーガルは、次のように付け加えます。「4.9G/LTEの用途の85%以上は産業用ですが、しばらくの間、自営用無線ソリューションの最も大きな用途になるでしょう。今回の発表では、両方のメリットが提供されます。4.9G/LTEから始めて、エコシステムの成熟に合わせて5Gに進化させるか、あるいは、「5Gに直接」進化させるか、これらの選択肢をお客様に提供しています。つまり、テクノロジーを検証し、OEMおよび産業用のアセットベンダーが5Gエコシステムの成長を促します。

Omdia社の自営用ネットワーク担当主席アナリストであるパブロ・トマシ氏は、次のように述べています。 「運輸や製造などの業界で成功するためには、携帯電話のエコシステムは、現在の課題と長期の画期的なトレンドの両方に対応できるような魅力的なサービスを提供する必要があります。自営用ネットワーク市場は、自営用LTEによる信頼と結果に基づいてつくられますが、企業、ベンダー、およびサービスプロバイダは、5Gの本当の可能性を理解し、それを戦略に組み込む方法を今すぐに理解する必要があります。ノキアは、5G SA自営用ネットワークを提供することで、企業向け5Gエコシステムの成長を促す重要な役割を担っています。」

ノキアは、商業用の自営用無線5G SAの導入によって、OEMおよびエコシステムパートナーによる5G機能の検証を加速させています。これにより、5G対応の産業用アセットの開発が始まり、アプリケーション開発が加速され、5Gが将来の産業プロセスおよびシステムに統合されます。 

ノキアは、サービスプロバイダー、クラウドパートナー、システムインテグレーター、戦略的コンサルティング、業界の専門家などを含む自営用無線ネットワークエコシステムと協力するだけでなく、垂直的な専門知識を活用して、業界固有のユースケース全体に渡って5Gの革新的なメリットを提供します。

3GPP R15 SAアーキテクチャが業界の自営用5Gの基準を提供することで、ノキアの5G SA自営用無線は、将来、業界に関連した機能が有効になり、そして改善が可能になる主要なプラットフォームとなっていきます。これらには、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、タイム・センシティブ・ネットワーキング(TSN)、および将来の5G 3GPPリリース(R16-18)で提供されるその他の多くの産業用機能が含まれます。

本日の発表では、ドイツ、日本、英国などの市場のニーズにも対応しています。これらの国は、5Gの周波数帯が利用可能であるため、5Gテクノロジーとその関連エコシステムを早期採用するための基盤となっています。

ノキアはまた、4.9G/LTEソリューションのポートフォリオの強化も発表しました。

  • 世界初のBand 87(410MHz)の無線サービスが開始。重要なIoT CSP、パブリックセーフティ、交通機関、公共事業を横断して、全国的な自営用無線のカバレッジの可能性が広がります。
  • TD-LTE config 0の上りリンク帯域幅が増加。動画およびマシンベースでの自営用無線に使われる上りリンクが改善されます。
  • 自営用無線ソリューションでの4.9G/LTEスライシング のサポートが拡張され、仮想E2Eスライスの割り当てが可能になり、特定の使用例で高パフォーマンスのKPIが保証されます。

その他の資料

産業向けのノキアのサービスについて
ノキアは、世界中の輸送、エネルギー、エンタープライズ、製造、Webスケール、公共部門にいおいて、業界をリードする顧客に対して、1,300以上のミッションクリティカルなネットワークを展開してきました。世界最大規模かつ先進的なIP、光、無線ネットワークを構築してきたノキアの数十年にわたる経験が業界をリードする企業活用されています。産業向けNokia Bell Labs Future Xアーキテクチャは、企業がデジタル化と自動化を加速してインダストリー4.0に到達するためのフレームワークを提供します。ノキアはまた、多くの垂直市場で、自営用無線分野を開拓しており、現在世界中で180社以上の大企業顧客が導入しています。

ノキアについて 
ノキアは、世界をつなぐ技術を創造します。世界中で利用可能なネットワーク装置、ソフトウェア、サービス、ライセンス、これらすべてを提供できるのはノキアだけです。受賞歴のあるノキアベル研究所によるイノベーションへの取り組みにより、ノキアは5Gネットワークの開発と導入をリードしています。  

ノキアの通信サービスプロバイダの顧客は、当社の無線ネットワークで64億以上の加入者にサービスを提供しており、ノキアの企業顧客は世界中で1,300以上の産業用ネットワークを展開しています。最も厳しい倫理基準を堅持し、人々の生活、仕事、コミュニケーションの方法を変革します。最新情報については、www.nokia.comでご覧いただくか、Twitterで@nokiaをフォローしてください。 

メディアに関するお問い合わせ:
ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社
マーケティング&コーポレートアフェアーズ
小美濃 貴行
TEL: 03-5474-6400(代表)