ノキア、新たな戦略の第1段階として事業運営モデル及びグループ・リーダーシップチームの変更を発表
ノキア
証券取引所ニュースリリース
2020年10月29日 08:00 (CET+1)
ノキア、新たな戦略の第1段階として、事業運営モデル及びグループ・リーダーシップチームの変更を発表
新たな企業戦略は、本日から3段階に分けて発表予定。2021年1月1日付けで新たな事業運営モデルへ移行し、市場の変化に対応するとともに顧客のニーズに合わせたポジジョニングを行う。
- 顧客の購買行動に沿った4つの独立採算型ビジネスグループによる新モデル
- 新しいビジネスグループは、モバイルネットワークス(Mobile Networks)、IP/固定ネットワークス(IP and Fixed Networks)、クラウド/ネットワークサービス(Cloud and Network Services)、およびノキアテクノロジーズ(Nokia Technologies)
- カスタマー・エクスペリエンス組織を新たに立ち上げ、すべてのビジネスにおける顧客関係を強化
- アカウンタビリティと透明性を向上し、簡素化とコスト効率改善に向けたモデルの最適化を行う
- 新体制は、2021年1月1日付で実施
- ノキアは新戦略を3段階に分けて発表予定。今後の詳細情報は、2020年12月16日と2021年3月18日の投資家向け説明会「Capital Markets Day」で発表予定
エスポー(フィンランド) – 本日、ノキアは、戦略方針の概要と2021年1月1日付けで実施される新たな事業運営モデルを発表しました。
ノキアの代表取締役社長ペッカ・ルンドマルクは次のように述べています。「私たちの業界は根底から変わりつつあります。産業オートメーションやデジタル化によって、顧客はより高いパフォーマンスのネットワークを求めるようになり、オープンインタフェースや仮想化、クラウドネイティブなソフトウェアへの傾向が高まっています。これにより、製品やソリューションの設計、導入、管理、販売方法に変革がもたらされています。」
「戦略を更新するにあたり、このようなトレンドを有効活用し、業績を改善し、長期的な価値創造が可能となるように会社を位置付けていきます。」
現在、ノキアの戦略レビューでは4つの結論に達しています。1つ目は、テクノロジーのリーダーシップを最優先事項とすること。2つ目は、通信事業者とエンタープライズ(Webスケール企業を含む)で構成される現在の顧客基盤において、価値創造のための強固なプラットフォームを提供すること。3つ目は、より価値の高い 「ネットワーク・アズ・ア・サービス」の ビジネスモデルに移行する長期的な機会があること。そして4つ目は、これまで中核的な戦略としていたエンドツーエンドの考え方を、より焦点を絞ったアプローチに変更すること。これにより、新しいビジネスグループのそれぞれが戦略全体において明確な役割を持つようになります。
ノキア独自の製品を中心とした独立採算型のビジネスグループを4つ立ち上げ、各ビジネスグループはそれぞれの分野でマーケット・リーダーになるオーナーシップを持ちます。また、ROCE(Return on Capital Employed)を主要な指標として、株主価値を提供するための明確な道筋を示す必要もあります。
ペッカ・ルンドマルクは次のようにも述べています。「私たちの目標は、顧客のニーズにより合致することです。その中でアカウンタビリティを向上し、複雑性を軽減、コスト効率を改善していきます。今後はより厳格な資本配分を行い、競争することを選んだ分野で勝利できるよう投資を行っていきます。」
新しいビジネスグループは次の通りです。
- モバイルネットワークス:モバイルネットワーク製品、ネットワーク展開/テクニカルサポートサービス、および関連するネットワーク管理を含む。このビジネスグループは、モバイルアクセスネットワークを購入する顧客に対し、完全なポートフォリオを提供します。5G、ORAN、vRANなどの主要テクノロジーにおけるリーダーシップを目標とします。過去4四半期におけるモバイルネットワークの売上高は約100億ユーロでした。このビジネスグループのプレジデントには、トミー・ウィットが任命されました。
- IP/固定ネットワーク:IPルーティング、光ネットワーク、固定ネットワークに加え、現在「Group Common」として決算報告しているアルカテル・サブマリンネットワークスを含む。このビジネスグループは、ますます高まる大容量化、信頼性の向上、高速化、低コスト化のニーズに対応します。過去4四半期におけるIP/固定ネットワークの売上高は約70億ユーロでした。このビジネスグループのプレジデントには、フェデリコ・ギレンが任命されました。
- クラウド/ネットワークサービス:現在のノキアソフトウェア部門(モバイルネットワーク部門のネットワーク管理を除く)、エンタープライズソリューション、音声・パケットコアを含むコアネットワークソリューション、現在のグローバルサービス部門のマネージドサービスおよび先進サービスを含む。この部門は、他のビジネスグループからエンタープライズ顧客へ特定の製品を提供する際のデリバリーチャネルとしても機能します。クラウド/ネットワークサービスは、クラウドベースのデリバリーや「ネットワーク・アズ・ア・サービス」ビジネスモデルへの移行、そしてソフトウェア主導の価値創造といった業界の動きを活用し、成長を目指します。クラウド/ネットワークサービスの過去4四半期の売上高は約30億ユーロでした。このビジネスグループのプレジデントには、ラガヴ・セーガルが任命されました。
- ノキアテクノロジーズ:ほぼ変更なし。ノキアテクノロジーズの過去4四半期の売上高は約14億ユーロでした。このビジネスグループのプレジデントは引き続きジェニー・ルカンデールが務めます。
これら4つのビジネスグループに加え、カスタマー・エクスペリエンス部門が顧客への統一窓口となり、ビジネスグループをまたいだ顧客の声として機能します。この部門は、マーケティングのほか、カスタマーチーム、リージョン・カントリーマネジメントを含み、リッキー・コーカーがリーダーを務めます。
「ビジネスグループの焦点を絞ることで、顧客と製品開発部門をより近づけていきます。新たに立ち上げるカスタマー・エクスペリエンス部門は、顧客との深い関係構築を目標に作られています。現在ノキアが持つ世界的なチームを強みとして、今後も前進していきます」と、ルンドマルクは述べています。
上記に加え、以下4つのコーポレートファンクション部門が組織されます。
- ファイナンス部門:企業間シェアードサービスを含み、最高財務責任者 (CFO) マルコ・ヴィレンが率います。
- 法務・コンプライアンス部門:最高法務責任者(CLO)ナシーブ・アボウカリルがリーダーとなります。
- 人事部門:人事、事業運営モデル管理、不動産を含み、最高人事責任者(CHRO)ステファニー・ヴェルナー・ディーツが率います。
- ストラテジ・テクノロジ部門:戦略企画、ノキアベル研究所を含む長期研究、ITおよびデジタル化を含む。本部門のリーダーは、後日発表予定です。
新体制とそれに伴う新人事は2021年1月1日に実施されます。その時点で上記の役割は、代表取締役社長ペッカ・ルンドマルク率いるノキアの新しいグループ・リーダーシップチームとなります。リーダーは、各部門の事業計画の策定を直ちに開始します。
戦略、市場動向、新しいビジネスグループの詳細については、2020年12月16日に発表予定です。2021年3月18日に予定されている投資家向け説明会「Capital Markets Day」では、ビジネスグループの詳細と、戦略、目標、事業運営計画を中心に説明します。投資家が事業の価値を評価する際に用いる社外向け報告書についても、新体制に合わせて変更予定です。
2020年第3四半期アナリスト向け決算説明会ウェブキャストは、2020年10月29日午後3時(EET:東ヨーロッパ時間)開始予定です。ウェブキャストへのリンクは、www.nokia.com/financialsから入手することができます。メディア担当者は、ウェブキャストリンクまたは電話番号+1 412 717 9224からご視聴ください。
注記:本リリースに含まれる体制変更案は、一部管轄区域の従業員との協議対象となる場合があり、それに係る手続きが完了するまで最終的なものとはみなされません。
ノキアについて
ノキアは、世界をつなぐ技術を創造します。世界中で利用可能なネットワーク装置、ソフトウェア、サービス、ライセンス、これらすべてを提供できるのはノキアだけです。受賞歴のあるノキアベル研究所によるイノベーションへの取り組みにより、ノキアは5Gネットワークの開発と導入をリードしています。
ノキアの通信サービスプロバイダの顧客は、当社の無線ネットワークで64億以上の加入者にサービスを提供しており、ノキアの企業顧客は世界中で1,300以上の産業用ネットワークを展開しています。最も厳しい倫理基準を堅持し、人々の生活、仕事、コミュニケーションの方法を変革します。最新情報については、www.nokia.comでご覧いただくか、Twitterで@nokiaをフォローしてください。
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