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ノキア、O-RANフロントホール対応装置の提供準備、NTTドコモとマルチベンダー5G運用に向けた試験を開始

  • ノキアのAirScaleベースバンドを提供し、サードパーティのソリューションと統合して試験を実施
  • 今回のトライアルは、ネットワークのオープン化に対するノキアの継続的な取り組みを示す

2021年12月7日

エスポー(フィンランド) – ノキア(本社:フィンランド エスポー)は、試験での成功を受けて、O-RANフロントホールのマルチベンダー・ソリューションを株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、以下、ドコモ)の5Gネットワークに提供する準備が整ったことを発表しました。今後は、ドコモがハードウェアとソフトウェアの組み合わせをさらに自由に選んで、ネットワークの最適化を図れるようになります。これは、O-RANアライアンスが、異なるベンダー間での相互運用を可能にする共通仕様を策定したことを受けたものです。今回のは取り組みは、ノキアのO-RANとオープンネットワークへのコミットメントを示す最新の事例となります。 

神奈川・横須賀市にあるドコモの研究所で、ノキアの5G O-RAN AirScaleベースバンドと他社製のO-RU(無線ユニット) との統合試験が行われ、成功に終わりました。ノキアのO-RAN機能は、AirScaleソフトウェア上に構築されており、ノキアの無線製品と同じレベルのパフォーマンス、機能性、セキュリティを提供します。ノキアは、既存のソリューション上にオープンインタフェースを構築し、通信事業者がO-RANを推し進めるられるようにすることで、将来のネットワークアーキテクチャに備えるためのサポートを行っています。ノキアはすでにO-RANに多大な投資を行っており、RANインテリジェント・コントローラ(RIC)とオープン・フロントホールの早期導入をリードしています。

O-RANアライアンスは、運用の複雑さの軽減と、マルチベンダー間のRAN導入の促進を目的として、システム間のインタフェースの共通化を目指して2018年に設立されました。このアライアンスにより、無線ユニット(O‐RU)と分散ユニット(O‐DU)間のeCPRIベースの7.2xオープンインターフェースが規定されました。これは、フロントホールの伝送コストを最適化し、周波数のパフォーマンスを最大化しながら、マルチベンダーの相互運用性を可能にする唯一の標準化されたフロントホール・インターフェースです。  

株式会社NTTドコモ無線アクセス開発部部長の安部田貞行氏は次のように述べています。「NTTドコモは、5GネットワークにマルチベンダーのO-RANソリューションを導入した世界初の通信事業者です。また弊社は、オープンなRANの標準化と商用化を積極的に推進しています。ノキアとの共同試験での成功は、オープンRANの商用化とグローバル展開をさらに加速させるための重要なステップとなります。」

ノキアのモバイル・ネットワーク部門プレジデントであるトミー・ウィットは次のように述べています。「O-RANソリューションに投資することで、オープンモバイルの未来をリードするという当社のコミットメントは、このプロジェクトをドコモと協業することで、さらに確実なものになっています。O-RANテクノロジーは、新しいソリューションとビジネスモデルによってモバイルのエコシステムを強化し、拡大したマルチベンダーのエコシステムをサポートします。私たちは、このテクノロジーに対するお客様のニーズの高まりに応えられるような規模と機能を備えています。このテクノロジーは、ノキアならではの世界クラスのネットワークパフォーマンスとセキュリティに裏打ちされたものです」

資料

Nokia AirScale  
Nokia Single RAN
OPEN RAN Explained 
 

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