ノキアとNTT、IOWN POCの一環としてRAN領域のモバイルフロントホールにオールフォトニクスネットワーク技術を適用できることの実証に成功
プレスリリース
ノキアとNTT、IOWN POCの一環としてRAN領域のモバイルフロントホールにオールフォトニクスネットワーク技術を適用できることの実証に成功
- 2030年までに電力効率を100倍、伝送容量を125倍、エンド・ツー・エンド遅延を200分の1に低減して、よりスマートな世界を実現するというIOWN Global Forumのビジョンに基づく概念実証（PoC）を初めて成功
- ノキアの光ネットワークソリューションを用い、オールフォトニクス・ネットワーク（APN）による5G DU（Distributed Unit）とRU（Radio Unit）間のモバイルフロントホールネットワーク接続で、低遅延の伝送と伝送距離の長延化が実証された
2024年1月18日
エスポー（フィンランド） – ノキア（本社：フィンランド エスポー）は本日、ノキアと日本電信電話株式会社（本社：東京都千代田区、以下NTT）によるノキアのモバイルフロントホールソリューションを用いたオールフォトニクス・ネットワーク（APN）の共同の概念実証が成功したことを発表しました。この概念実証は、IOWN（Innovative Optical and Wireless Network）Global Forumの目標に基づくもので、5Gおよび今後の6Gモバイル通信ネットワークにおける主要なモバイルコアコンポーネントの仮想化とクラウド化によって高まる高速接続のニーズに対応します。
ノキアは、IOWNの参加企業として、次世代フォトニクス技術などの最先端のソリューションを含め、低消費電力、超広帯域幅、大規模シミュレーション、超現実的なUI/UXといった高度な機能を将来のサービスに提供することを目指しています。IOWNのテクノロジーは、2030年までにさまざまな社会課題を解決し、よりスマートな世界を実現するために、従来のネットワークと比較して、電力効率を100倍に、伝送容量を125倍に、そしてエンド・ツー・エンド遅延を200分の1にすることを目指しています。
ラボでのテストに使用されたノキアの高性能光ソリューションには、モバイルxHaulアプリケーション用に最適化された1830 TPS（Time-sensitive Packet Switch）と、WDM光伝送用の1830 PSS（Photonic Service Switch）が含まれます。PoCでは、光ルーティングを使用してRANリソースの5G無線への動的な分布が実証されました。これにより、固定型の非効率な従来のフロントホールソリューションと比較して、トラフィック需要の変化により柔軟に対応しながら、最適な電力効率を確保できます。テストの測定結果では、5Gネットワークのモバイルフロントホールに対する遅延、同期、モバイル機能の主要要件が満たされました。
NTT 代表取締役副社長（副社長執行役員）川添 雄彦氏は次のように述べています。“I believe this is a significant achievement proving the effectiveness of the IOWN Global Forum All Photonics Network for the mobile fronthaul. The result clearly illustrates technical feasibilities for a robust and flexible commercial mobile network with low power consumption. NTT will continue to collaborate with Nokia and other IOWN Global Forum members to develop the next generation of ICT infrastructures.”
ノキアのオプティカルネットワーク部門バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジェームズ・ワットは次のように述べています。“Nokia is proud to contribute to the IOWN GF and we are looking forward to our continued journey with NTT and other IOWN GF members. As an innovative and trusted global optical leader, Nokia is deeply aware of the growing need for high-speed and low-latency connections because of the virtualization of key mobile core components. This test showcases that our high-performance optical solutions are designed to effectively address this need.”
関連資料とその他の情報
ウェブサイト：1830 Time-sensitive Packet Switch
ウェブサイト：1830 Photonic Service Switch
ウェブサイト：https://www.nokia.com/networks/optical-networks/optical-anyhaul/
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