ノキア、プライベートワイヤレス向けMX BoostおよびNokia DAC Wi-Fiを発表。最も要求の厳しい業界のユースケースで信頼性とパフォーマンスを最適化しながら、より多くの接続オプションを提供

プレスリリース

ノキア、プライベートワイヤレス向けMX BoostおよびNokia DAC Wi-Fiを発表。最も要求の厳しい業界のユースケースで信頼性とパフォーマンスを最適化しながら、より多くの接続オプションを提供。

ノキア独自の特許取得済みプライベートワイヤレス向けソリューションであるNokia MX Boostにより、産業分野では、利用可能な無線技術と周波数帯を組み合わせて、困難な無線条件で運用されることが多いインダストリー4.0のユースケースで、パフォーマンスのニーズを満たすことができます
複数の接続パスをNokia MX Industrial Edge（MXIE）に集約することで、無線リンクの組み合わせによりスループットが向上し、または最も強力なパスの機能を保持することで決定性が向上します
MX Boostにより、Wi-FiやLTE/5Gなどの異なる無線技術が統合され、メリットが最大限得られ、より高度なインダストリー4.0のユースケースが実現します
ノキアは、産業用コネクティビティのエッジ中心のソリューションポートフォリオに、デジタル・オートメーション・クラウド(DAC) Wi-Fiソリューションを追加しました。
新しいソリューションは、ビジネスクリティカルではないユースケースを接続するためのWi-Fi 6、6Eと、重要なインダストリー4.0アプリケーションをサポートするプライベートLTE/5Gおよび5Gを統合します。

2024年7月11日

東京（日本） – ノキアは本日、要求の厳しいインダストリー4.0のユースケースに対して最大限の信頼性とパフォーマンスを実現するために、異なる無線技術と周波数帯を組み合わせることができるプライベートワイヤレス向けのMX Boostを発表しました。MX Boostを使用することで、組織はWi-FiやLTE/5Gなどの無線技術や周波数帯を集約して、スループットを最適化し、決定性（リアルタイムの用途にとって厳しい無線条件でもパフォーマンスを保証するネットワークの能力）を向上させることができます。またデジタルトランスフォーメーションの一環として資産を接続する業界にさらなる柔軟性を提供するNokia DAC Wi-Fiの発売を発表しました。Wi-Fiコネクティビティソリューションは、ノキアのデジタルオートメーションクラウド(DAC)のエンドツーエンドの産業グレードのデジタル化プラットフォームで利用できるようになります

プライベート4.9G/LTEおよび5Gの採用が拡大しており、産業界では、信頼性が高く安全な低遅延の機能で機器を接続することによって、運用データから新しい洞察と機能を得ることができます。同時に、従来の機器は引き続き運用され、企業はWi-Fiなどの既存のワイヤレス接続ソリューションを維持する必要があります。産業界はまた、アセットの接続性を強化し、より多くのデータ容量を必要とするために、周波数帯の使用に関してさらなる選択肢を求めています。

ノキアは、ノキアベル研究所が特許を取得している革新的な技術であるプライベートワイヤレス用のMX Boostを開発しました。これにより、企業はさまざまな無線技術を最も効果的な方法で組み合わせて使用できるようになり、同時に、港湾、金属工場、鉱山などの無線条件が不利な場所でネットワークのパフォーマンスを向上させることができます。MX Boostルーティング・アプリケーションは、接続されたデバイスで、Nokia MX Industrial Edge（MXIE）オンプレミス・ソリューションで実行されます。MX Boostは、独自のアルゴリズムとリアルタイムのリンクテストを活用して、最も強力な無線リンクを自動的に選択し、統合された無線のストリームによって、困難な無線条件で決定論的にスループットを向上させます。

Nokia MX Boostを使用すると、業界固有のニーズに合わせて接続パスを組み合わせる方法を選択できます。以下に例を示します。

LTE/5GとWi-Fiを集約することで、LTE/5Gの信頼性を維持しながら、オペレーショナルテクノロジー（OT）の用途向けにプライベートLTE/5Gのデータ速度と容量を強化します。
2つのLTE/5Gバンドなど、2つの無線テクノロジーを同時に使用して信頼性を向上することで、低遅延で極めて安定性のあるネットワークを必要とする非常に決定性の高いユースケースに対応します。

MX BoostはIPレイヤーで機能するため、複雑な設定を行わずに、非常に簡単にさまざまな接続技術を統合することができます。例えば、地上の接続技術と衛星の接続技術を組み合わせることで、最終的には無限の組み合わせが可能になります。工業の現場では、MX Boostはノキア以外の従来のWi-Fiやその他の無線技術とも連携できるので、MX BoostをプライベートLTE/5Gと組み合わせることで、決定性を高め、容量を増やすことができます。

またノキアのDAC Wi-Fiソリューションの導入により、組織はライセンスフリーの周波数帯を利用してプライベートネットワークを強化し、デスクレスの従業員の指示や機械のメンテナンスデータへのアクセスに使用される重要でない接続など、ビジネスに不可欠ではない運用技術(OT)ワークフローをサポートできます。これらの組織は、すべての接続技術にNokia DACの単一のクラウドベースの運用および管理インターフェイスを利用したり、プラグアンドプレイのプライベートワイヤレス4.9G/LTEおよび5Gを追加してリアルタイムの信頼性の高い接続を実現したり、他の接続ニーズのためにWifi6で容量を増やしたりできるようになりました。これにより、比類のない柔軟性が得られるだけでなく、単一のプラットフォーム運用に伴う大幅なコスト効率も実現します。

ABI ResearchのシニアアナリストであるLeo Gergs氏は次のように述べています。「企業のコネクティビティやプライベートネットワークに対する欲求は着実に高まっていますが、導入を検討している企業は、あまりにも多くのテクノロジーの選択肢があるため、途方に暮れることがあります。したがって、企業のコネクティビティを促進するためのポイントは、この選ぶ手間を軽減し、最もやるべきことにリソースを集中できるようにする、簡単に導入できるソリューションを提供することです。Nokia MX Boostは、Wi-Fiや4G/LTE&5Gの境界を越えるシンプルなテクノロジーを業界で初めて実現しました。従来のWi-Fiを含むさまざまな接続技術を1つの無線接続システムに統合できるMX Boostの機能を利用すると、企業は自社のユースケースに適したテクノロジーを選択する必要がなくなります。MX Boostの提供する2つの異なる

モードによって、任意の無線技術で利用することができ、プライベート・ワイヤレスの決定性と広範なカバレッジを常に維持しながら、テクノロジーを組み合わせてさまざまなユースケースに対応することができます。これにより、企業は自社の要件に合わせて接続性の特性を調整できるようになります。例えば、プライベート・ワイヤレスのLTE/5Gでカバレッジを確保し、ミリ波帯のWi-Fi 6または5Gと組み合わせて容量を増やすことができます。あるいは、必要に応じて、LTE/5Gの2つのバンドを組み合わせて、さらに安定した低遅延と全く遅延しないハンドオーバーを実現することもできます。」

Analysys Masonの主席アナリストであるMichele Mackenzie 氏は次のように述べています。「プライベートワイヤレスは、時間の経過とともにOTの重要な接続ニーズを支配する可能性が高いが、Wi-Fiは今後長い間、産業プラントで使用される接続ミックスの一部であり続ける可能性が高い。Wi-Fi 6 と 6E への最近の進化により、Wi-Fi はより確定的になり、重要度の低い高帯域幅の OT アプリケーションにも適しています。ノキアのプライベートワイヤレスおよびMX産業用エッジソリューションにWi-Fiが加わったことは、ノキアが将来のインダストリー4.0のニーズに合わせてWi-Fiと5G接続を統合する単一のプラットフォームを企業に提供できるようにする自然な進化です。」

ノキア・エンタープライズ・ソリューションのヴァイスプレジデントであるStephan Litjensは次のように述べています。「プライベートワイヤレス分野のリーダーとして、当社はすべてのお客様の接続ニーズを満たす最も革新的なソリューションを提供すべく研鑽を重ねています。プライベート4.9G/LTEと5Gの機能により、要求の厳しい用途や、多くの場合、複数のレイヤーと周波数帯域を活用した導入がサポートされます。Nokia MX Boostは、これらのレイヤーを集約して統合することで、パフォーマンスと信頼性を大幅に向上させます。新しいNokia DAC Wi-Fiと同様に、あらゆるWi-Fiネットワーク上で動作し、あらゆる方法で企業のDXをサポートします。」

この新製品の一環として、MX Boostのルーティング機能はNokia MX Industrial Edge上で動作するアプリケーションとして提供されます。

MX Boostは、Nokia Train to Groundソリューションで使用されている実証済みのテクノロジーであり、ミッションクリティカルな都市地下鉄の通信の課題に対応します。このソリューションによって、マルチパス接続を使用して、高速移動時およびトンネル通過時に、そしてサービスプロバイダー2社のネットワーク間のハンドオーバー時、通信回線の混雑した駅などの困難な状況において、信頼性の高いシームレスなパフォーマンスを確保することができます。

ノキアコミュニケーションズ（本社）

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